2023/4/22 イタリア映画を聴く―ロータとフェリーニ

　４月には朝日カルチャーセンター立川で「映画を聴く」シリーズの続き。今回はニーノ・ロータの３回目で、ようやくフェリーニとロータの音楽についてお話しするところまでたどりつきました。なにせロータは音楽の天才ですから、一筋縄ではゆきません。掘れば掘るほどいろんな話が出てきてしまうのです。

　そんなロータとフェリーニはどんなふうに出会ったのか。ふたりの関係はどうだったのか。映画のなかで、ロータの音楽はどんなふうに用いられたのか。そんなところをさぐってゆきたいと思います。

　講座の案内は次のとおり。３月３１日までは【ＷＥＢ割】が適応されるようです。

今回はニーノ・ロータ（1911 - 1979）とフェデリコ・フェリーニ（1922-1993）についてお話しします。フェリーニの作品はロータの音楽抜きでは考えられません。たしかにロータあってのフェリーニと言えるのかもしれません。しかし一方で、フェリーニはロータのシンプルなメロディを映像にあわせて繊細に調整していたと言われます。実際、その作品を見ているとロータのメロディが物語を支え、登場人物の気持ちを代弁し、感情の流れに寄り添いながら、ぼくたち観客を映像のなかに引き込んでくれるのです。そこでこの講座では、二人の最初の作品『白い酋長』（1952）や『青春群像』（1953）、あの名作『道』（1953）などを取り上げ、ロータの美しい旋律がフェリーニの手によって、いかに作品に組み込まれていったを探ってみようと思います。（講師記）

お申し込みはこちらから： https://www.asahiculture.jp/course/tachikawa/ef23faca-687d-0c10-93f1-6398097d6a9e