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2023/9/30 ロータとフェリーニ(その2)

更新日:2023年12月13日



 立川では2021年から「イタリア映画を聴く」と題してお話をしてきました。最初にとりあげたのはエンニオ・モリコーネ。全部で3回のシリーズで、最後は「モリコーネとトルナトーレ」で閉めました。次に取り上げたがニーノ・ロータ。すでに3回お話しましたが、3回目にようやくフェリーニとの出会いと『白い酋長』(1952)の音楽をお話できたところ。もちろんそれじゃ足りませんので、今回はロータ話の第4回にして、フェリーニ&ロータの第2回ということになります。


 なにしろフェリーニはとても音にうるさい人で、編集室にはいってものすごく細かく音声さんに指示を出していたといいます。有名なのは風の音なのですが、実は音楽の使い方も効果的なのですが、あざとくない。妙な音でも物語と溶け合って、僕らの耳にすっと入ってくる。そんなことができたのは、実のところ、ロータと絶妙に呼吸を合わせていたから。ずっと追いかけてくると、そういうところが少しずつ見えてきたのです。


 というわけで9月にむけて絶賛準備中。以下にカルチャーセンターの宣伝文を引用しておきます。どこまで話せるか分かりませんが、『青春群像』(1953)から『道』(1953)にかけてのお話が中心になるはずです。乞うご期待!


「イタリア映画を聴く」講座は映画と音楽の関係についてお話しします。今回はニーノ・ロータとフェデリコ・フェリーニの「幸福な出会い」の続きです。最初の出会い『白い酋長』(1952)に続き、『青春群像』(1953)や『道』(1953)などでは、ロータの音楽はどんな役割を果たしたのでしょうか。また『カビリアの夜』(1957)から『甘い生活』(1960)では、どんな展開をみせるのでしょうか。白黒映画の時代のフェリーニとロータの関係をおいかけながら、その魅力に迫ろうとおもいます。(講師記)

お申し込みはこちらから!



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終わりました。結局は『道』、『青春群像』そして『崖』についてのお話となりました。ぼくにとっての発見は、『青春群像』のロータの音楽が、1946年にマルチェッロ・パッリェーロ監督の『Roma città libera』において、エンニオ・フライアーノの歌詞に曲をつけたものがそのまま使われているということ。フライアーノは『青春群像』の脚本家でもありますから、ある種の必然があったのでしょう。そのたりのことはこのブログを笑覧。 https://hgkmsn.hatenablog.com/entry/2023/09/27/154512


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