あっという間に10月ですね。あっちこっちでイタリア映画の話をさせていただいていますが、立川では「イタリア映画を聴く」と題して、最初はモリコーネのこと、そしてニーノ・ロータのこと、そして今はロータとフェリーニの映画を個別にみているところです。
今週の土曜日に朝日カルチャーセンター立川で『魂のジュリエッタ』についてお話しします。なかなか見る機会のない作品ですので、少し内容を紹介しながら、そのなかでロータの音楽がどんなふうにフェリーニの映像に命を吹き込んでゆくのか。
ジュリエッタはあまり知られていない作品です。フェリーニ本人も満足のゆくものではなかったのかもしれません。それでも今見ると、なんとも不思議な映像に引き込まれます。その後のフェリーニ的世界への入り口なのかもしれません。
そんなことを考えながら、土曜日に向けて準備中にです。さて、どんな話になるのでしょうか。興味あるかたはぜひ。
以下はカルチャーセンターのリーフレットの案内文です。
ニーノ・ロータとフェデリコ・フェリーニの「幸福な出会い」のシリーズの6回目。今回はフェリーニ初のカラー作品『魂のジュリエッタ』についてお話しします。前回の『8 1/2』が主人公のグイード(マストロヤンニ)の人生と映画と夢の話だとすれば、今度は人生と映画のパートナーであるジュリエッタ(マジーナ)を主人公にした不思議な物語。幸せな結婚生活への疑念、過去の記憶との対話、そして精霊たちとの交流を描きながら、ひとりの女性が自由へ向かう姿を描く、フェリーニの女性映画。そこにロータの音楽はどんな役割を果たすのか、考えてみようと思います。(講師・記)
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