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2025/1/25 懐かしの名優たち マストロヤンニ(3)

yasujihp

 みなさま、お元気でおいでですか?


 今年もよろしくお願いします。ぼくは年越しから正月にかけて、原稿に追われてドタバタしておりました。試験をやって採点してシラバスを書いて(まだ全部かけてない!)、ドタバタしておりましたらあっという間に、明日は今年最初の朝カルのイタリア映画セミナー。


 お題はマストロヤンニ(3)。


 横浜の朝日カルチャーセンターでは「イタリア映画の魅力をさぐる」ということで、お話を続けてまいりました。


 振り返れば、2年前に亡くなったジーナ・ロッロブリージダ(1927年7月4日 - 2023年1月16日)を偲んでお話ししたのが、「懐かしの俳優たち」シリーズの第1回。続いて第2回はクラウディア・カルディナーレ、第3回がシルヴァーナ・マンガノ、第4回がアンア・マニャーニ、そして第5回のソフィア・ローレンに続いて取り上げたのが、マストロヤンニです。


 そのマストロヤンニもすでに3回目。なにしろ生涯に150本を超える映画に出演し、しかもとても幅広い役柄をこなすだけではなく、イタリアから外に出て英語やフランス語、さらにはギリシャ語でも演技しているのですから、まさに国際的なスター。


 けれども本人はとても控えめで、スターであることを自覚しながらも、けっして驕り高ぶることなく、どんな監督がどんな演技を求めてきても、淡々と受け入れてその役になりきってみせる。セットでは誰もが一緒にいることを楽み、スタッフと食事をすることがいちばんの楽しみだったという人なのです。


 前回と前々回は、そんなマストロヤンニがデビューしてイタリア国内で有名になるまでの姿を、あまり知られていない作品をいくつかご紹介しながらお話ししました。今回はそのマストロヤンニがフェリーニに見出され『甘い生活』(1960)をきっかけに、世界的に有名になってゆく1960年代の作品を中心にお話ししようと思います。


マルチェッロ・マストロヤンニ(3)
イタリアが誇る世界的名優マルチェッロ・マストロヤンニ(1924 - 1996)のキャリアを振り返り、その魅力を探ります。前回は1950年代のなかばの未公開作品やヴィスコンティの『白夜』などをとりあげ、マストロヤンニが戦後復興のなか、新しい人物像を演じて人気を博してゆく姿をお話ししました。今回は、60年代の幕開けとなった『甘い生活』の大成功に続き、ピエトロ・ジェルミの『イタリア式離婚狂想曲』、ミケランジェロ・アントニオーニの『夜』、そしてデ・シーカの『昨日・今日・明日』や『ひまわり』など、60年代の名作における、マストロヤンニの活躍をご紹介してゆきます。

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