それにしても今年はイタリア映画をいろいろ話すことになりました。立川の朝日カルチャーセンタでは「映画を聴く」と題して、イタリアの映画と音楽の話をしてゆこうと思っています。モリコーネを三回にわたってお話する予定ですので、続いて6月25日にはニーノ・ロータをとりあげたいと思います。
では以下に紹介文をあげておきますね。
今回はニーノ・ロータ(1911 - 1979)をとりあげます。現代音楽の作曲家でもあるロータですが、かずかずの映画音楽を手がけています。フェデリコ・フェリーニの多くの傑作はロータなしには考えられません。ほかにも、ゼフィレッリの『ロメオとジュリエット』、ヴィスコンティの『山猫』もそうですし、コッポラの『ゴッドファーザー』の有名な「愛のテーマ」などは、誰もが知っている名曲です。
「映画音楽は趣味」と語るロータですが、その作品がなければ、いくつもの名作の名シーンはまったく違ったものになっていたはずです。この講座では、ロータならではのシンプルで美しく深みのある音楽が、どんなふうにイタリア映画の名シーンを生み出してきたをご紹介しながら、魅力を探ってゆきたいと思います。(講師記)
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