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イタリア映画の今、パオロ・ソレンティーノの世界(朝カル横浜2022/4/16)

更新日:2022年10月23日



もうすぐ新学期ですが、4月16日に朝カル横浜でパオロ・ソレンティーノの映画について語ります。以下、紹介文です。


 この講座では、イタリア映画の今をご紹介してゆきたいと思います。最初にとりあげるのはパオロ・ソレンティーノです。ナポリ生まれの映画監督で、脚本も書き、小説家でもあります。弱冠31歳で監督デビュー、以来つねに注目を集めながら、『イル・ディーヴォ、魔王と呼ばれた男』(2008)でカンヌ映画祭の審査員賞、『グレート・ビューティー/追憶のローマ 』(2013)ではアカデミー外国語映画賞と、国際的な名声を獲得しています。昨年のヴェネツィア映画祭では、ナポリを舞台にした自伝的作品『Hand of God -神の手が触れた日』(2021)が銀獅子審査員大賞を受賞するなど、名実ともにイタリアを代表する映画監督となりました。そんなソレンティーノの語り口は独特です。思いがけない登場人物をとりあげ、独特のひねりをきかせながら、美しい風景のなかに驚くような人間性を掘り起こしてゆく。そんな作品世界の魅了を、うまくお伝えできればと思います。

https://www.asahiculture.jp/course/yokohama/ccdff58a-8d3c-2e7d-2b67-61e51b00b7b8


終わりました。ありがとうございます。

それにしても、ソッレンティーノは面白いですね。その生い立ちから、初期の短編、脚本そしてデビュー作の分析などをしているうちに、ああ、このひとはフェリーニと同じで、映画の登場人物を探し求めているうちに、ああそれは自分だ、と気がつくわけです。

実際、『グレート・ビューティ』が2014年にアカデミー外国語映画賞を獲得したときのスピーチで、まず最初にフェリーニの名前をあげていますもんね。それからスロセッシ。まあこれはわかります。でもトーキング・ヘッズとマラドーナの名前には、え、それってジョークと思われた人もいたみたい。

ところが、最初の映画からソレッティーノはサッカーと音楽を扱っているんですよね。もうひとつは、彼の登場人物の背後には実在の人物がいること。それもデビュー作からかわりません。そして最新作ではついに自分自身を描くことになる。まあ、そんなお話をさせていただいたというわけです。

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