2020年の新学期あたりから、感染症対策でドタバタしていたのですが、気がつけば2022年の新学期。あれから2年が過ぎ3年目に突入するというわけです。
このブログには、今後のセミナーを載せてきたのですが、コロナ禍の混乱のなかすっかりご無沙汰してしまいました。少しずつペースを取り戻そうと思います。
さて、実は去年、日伊協会の文化セミナーで「映画で開くイタリア」と題し、サイレントからトーキまでの流れをおいかけました。今年もその続きを5月から3回セミナーで行う予定です。
日伊協会のサイト紹介文を以下に引用しておきますね。
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今年はファシズムの時代の映画を取り上げます。1930年代、映画産業がトーキーの時代に入ると、新しい監督たちが、新しい物語に挑戦しました。プロパガンダという言葉では捉えきれない、その豊かな世界を探ってみたいと思います。
第1回 5月20日
【ロベルト・ロッセリーニ:ネオレアリズモはどこから来たか?】
戦後ネオリアリズムの名前を世界に知らしめたロッセリーニですが、ファシズムの時代にも『白い船』(1941)、『ギリシャからの帰還』(1942)、そして『十字架の男』(1943)などの名作を残しています。近年DVDで見られるようになったそんな作品を通して、ロッセリーニの出発点を探ろうと思います。
第2回 7月15日
【ヴィットリオ・デ・シーカ:喜劇俳優はいかにして名監督となるか?】
ロッセリーニと並んで戦後のイタリア映画を代表する映画監督デ・シーカ。大衆演劇の世界からキャリアをスタートさせたデ・シーカは、まずは俳優として成功し、やがて監督として大成していきます。そのキャリアを追いながら、初期の監督作品『金曜日のテレーザ』(1941)や『修道院のガリバルディ兵』(1942)などをご紹介していきます。
第3回 9月16日
【アレッサンドロ・ブラゼッティ:イタリア映画の父はいかに生まれたか?】
サイレントの時代には映画評論家として活躍、やがて監督としてイタリア映画界を牽引してゆくブラゼッティの作品をご紹介します。プロパガンダ映画と呼ばれた『1861』(1934)や『Vecchia guardia(古参近衛隊)』(1934)から体制の思惑を超える内容を読みとり、戦争へと向かう時代の反戦映画『鉄の王冠』(1941)や、リアリズムの先駆けとなった『雲の中の散歩』(1942)などをご紹介しようと思います。
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